名刀に名前をつける無理

無銘でも名刀であれば、個性がはっきりと出ているから、それは決められる。名刀は出ないものはとても決められるものではないんです。それをいちいちそういうものに名前をつける。そこに無理があるのです。なかには国と系統というものがわかっていても、その他に時代が、やや問題になるようなものもある。それから国もいろいろ検討しても問題になって割り切れないものもある。それを相談によって、これは何の誰それであるというように決めるのですが、そこに多少ならざる無理が起きる。と同時に他の人がみると違うのではないかという別の意見が起こる場合がある。